前の記事はこちらです。

『鉄錆と1000カラット』魅力&これまでの紹介
pixivシルフで連載中の鳳香先生の漫画、『鉄錆と1000カラット』。
先日Xのタイムラインで漫画が読める投稿が流れてきて、「瞳に宝石を持つ」という、これまで出会ったことが無い特徴に惹かれました。
絵柄も好みで読んだら面白く、いつの間にか読めるところまで読んでいました。
彼らは「宝石様」と呼ばれて特殊能力も有しており、普段は「宝石箱」という限られた空間にいるのですが、その中で繰り広げられる出来事から更に考察が広がるので、非常に読み応えのある作品です。
また、宝石様の瞳が十人十色で場面によっては宝石の色が入る場面もあり、美麗な描写が見ていて飽きないです。
そんな中、宝石箱に鉄を瞳に宿したユニ・アイローンという少女がやって来るのですが、宝石箱の謎に迫っていく様子が見ていてハラハラドキドキするので、展開が気になって仕方がない作品です。
これから、『鉄錆と1000カラット』の魅力を徹底的に考察し、感想をまとめています。
前回まではコミックス第2巻の内容に関する考察をしておりましたが、ふと最初から読み返すことにしまして、それに伴って出てきた新しい考察をまとめていきます。
宝石様の謎
ここでは、宝石様の謎についてここまでで判明していることから以下の2点を考察していきます。
- 宝石様という存在の由来
- 浄化がもたらす影響
宝石様という存在の由来
ここでは、宝石様という存在が如何にして現れることになったのか、を考察していきます。
実はとある作品で、人の骨から美しい宝石を作ることが出来る説明があったのです。
実際、大切な人の形見からダイヤモンドやルビーといった多種多様な美しい宝石が作られるサービスがあります。
この2点から、実は宝石箱にいる宝石様達が、かつて一度その生涯を終えた存在であることを考察しました。
その上で、大切な人と別れることになって悲しんだ親族が、彼らの生きた証として作られた宝石を瞳に埋め込み、宝石様として新たな人生を始めてもらったことを考察しましたが、考えが大胆でしょうか。
浄化がもたらす影響
ここでは、ユニが浄化について初めて知った時に考えたことについてまとめていきます。
浄化の時に、サファイア達双子の願いを聞かなくても良かったのではないか、とユニが考えている場面がありました。
宝石様の願いを叶えるだけではなく、浄化によっても黒いモヤが消えることをユニは知ったからですね。
そこから私は、アデル様のお願い事も聞く必要が無かったのではないか、と思い至りました。
しかし、そうなっていたらアデル様とホワイトネフライトの感動的な再会は生まれなかったでしょう。
そう考えていたところで、どういった経緯でアデル様とホワイトネフライトのドラマが生まれたのか、気になって漫画を読み返しました。
そうしたら、ユニが初めてモヤを確認出来たところで、何も知らなかったから黒いモヤが出ているアデル様に事情を聞いて悩みがあることを知り、その悩みであるホワイトネフライトとの仲を取り持とうとしたことが納得出来ました。
しかしながら、今回の浄化と、宝石様の願いを聞いたらモヤが消えたことを合わせて考えると、良くも悪くも定期的に宝石箱では、宝石様の感情を消し去ることをしているのですよね。
宝石様の感情を消し去る良い点と悪い点を以下のように考えました。
- 宝石様の感情を消し去る良い点:サファイア達双子のように、その感情が周囲に危害を加えるものの場合。
- 宝石様の感情を消し去る悪い点:アデル様の時のように新たな出会いを無くしてしまう場合。
宝石様の感情を消し去る悪い点に関してはアデル様の事例しかありませんでしたが、今後も何かしら事例が出てくることと思われます。
また、宝石様の感情を消し去る良い点として、悪事を未然に防ぐことを考えましたが、浄化が行われるタイミングによっては宝石様の感情を消し去ってはならないように思いました。
悪事を行う前に浄化があれば悪事を働く気持ちはなくなるでしょう。
しかし、悪事を働いた後であれば、行ったことの罰を受けたり反省したりしないといけません。
悪事を働いたことへの罪悪感が浄化によって消えてしまえば、反省する余地がありませんし、反省行動を促されても感情が消えているわけですから、行動の意味を理解することが出来ません。
モヤの正体
コミックス0話の導入部分で、よく見たらものすごく怖そうなものがいることに気が付きました。
初見時では見落としていたものです。
何か判らないですが、お花のようなものの真ん中にあるものは、どう見ても目玉にしか見えません。
また、壁に沿わされているのは手に思われてならない、周囲が薄暗く描写されているのもあって、非常に気味が悪いです。
ここからは突飛な考えになりますが、サファイア達双子の時にモヤが口をパクパクさせている描写がありましたでしょう?
そして、モヤは浄化によって無くなったでしょう?
このことから、お花のようなものは、モヤがさらに具現化したもので、それが宝石様に危害を加えるか、宝石様の意識を乗っ取るようなことをするのではないでしょうか。
いずれにしろ、宝石様がいつも通りの本人ではなくなってしまう、その違和感があったからアレクレア様はやむなく、その生涯を終えたとされている宝石様について、アレクレア様が苦渋の決断でその生涯を終えさせたのではないでしょうか。
そうであれば、宝石箱から姿を消した宝石様と関連があるとされているアレクレア様本人が、はっきり覚えていなくても不思議ではないと思われました。
瞳が発現してからのルール
そして1番気になったところの、宝石の瞳が発現してから24時間内に宝石箱に入らなければならない部分についてです。
ユニはギリギリ宝石箱に入ることが出来たとのことですが、本人が違和感を持っているように、先を知っている私も宝石箱に入る時間制限の部分について矛盾を感じました。
何故ならユニは、宝石箱に入る前は見世物小屋にいたような描写があったからです。
見世物小屋で過ごしていたのならば、当然24時間以上どころか数年単位で経過しているでしょうし、そもそも見世物小屋にいた理由というのが、おそらく鉄の瞳が原因だと思われます。
逆に鉄の瞳であることの物珍しさが無ければ見世物小屋にはいないと思います。
宝石箱の中に入ってから、アデル様やアレクレア様、ホワイトネフライトにサファイア達双子、更にブラックダイヤと様々な出会いや出来事を通していると、過去に起った出来事についてはその印象が弱かったり期間が短かったりすれば、その出来事を思い出す鮮明さはあまり高くないように思われます。
実体験として、以前自動車学校に通っていた際に他の人から声をかけられたことがあるのですが、その時にその声をかけてきた人物が何処で知り合った誰なのか、直ぐに思い出すことが出来なかったのです。
その時は咄嗟のことで正直に誰だったか聞く行動も出来なかった中で、相手にとって私が思い出すことが出来ないと思われないように対応しました。
普段であれば声をかけられたら直ぐに相手が誰なのか思い出すことが出来るのですが、その時ばかりは2時間後くらいに思い出したので、そのことが今でも思い出されます。
この私の経験があるので、ユニが見世物小屋にいた記憶を直ぐに思い出すことが出来るのは、かなり長い期間見世物小屋にいたからだと思われますし、見世物小屋にいた理由がユニが鉄の瞳を持っているからだと思われますので、やはりそんな珍しい存在を鉄の瞳が発現してから24時間以内に手放すとは考えられないです。
また、宝石の瞳が発現してから24時間以内に宝石箱の中に入らないとどうなるか、衝撃の情報がコミックス第1巻の第1話で触れられていました。
「宝石様は宝石箱の外に出ると悪い気に当てられ半日で正気を失ってしまうのです」
まず正気を失っていれば、見世物小屋での出来事こそ思い出すことは難しいと考えられます。
更に衝撃的なのは、宝石様が宝石箱の外に出て24時間経つと、帰らぬ人となってしまう部分です。
宝石様が一度その人生を終えている存在だと考察していたので、一体何が何やら訳がわからなくなってきました。
いまのところ、鉄の瞳が発現してから24時間以上経過しても鉄の宝石様として存在しているユニは、宝石箱や宝石様という存在がある中で、私個人的には最大の謎のように思われます。
ユニ以外にも、宝石の瞳が発現してから24時間以上経過しているけれど、今も生きている宝石様はいるのでしょうか?
まとめ
- 宝石様とは、大切な人と別れることになって悲しんだ親族が、彼らの生きた証として作られた宝石を瞳に埋め込み、宝石様として新たな人生を始めてもらった存在なのではないか。
- 「浄化」があることによって宝石箱の中の秩序が保たれているかもしれないが、いつ行われているかによっては、宝石様の情緒面における成長の妨げとなっているように思われる。
- モヤの正体は、何かしらの状態によって進化するもので、進化した後のものは宝石様に危害を加える存在ではないかと考えられる。
- 宝石の瞳が発現してから24時間以内に宝石箱に入らないと宝石様に支障が生じるが、恐らくユニにはその支障が生じていないと思われる。
今回の記事では、第2巻を読んでから第1巻を再び読み、遡って考察をしたので、初見時では出てこなかった様々な考察をすることが出来ました。
次の記事では、再びコミックス第2巻に戻って考察をしていきます。
次の記事はこちらです。



コメント